アニメ版「かぐや様は告らせたい」第一話の感想

あにこれというサイトで総合1位に輝いていた作品だったことから

アマゾンプライムで1話を見てみました。

 

今更見てもしょうがないかなという思いを抱きそうなものですが

以前から気になっていたのかあまりそういう気持ちにならず素直に

見ることが出来たと思います。

 

最初この作品の第一印象としては

恋愛をゲームのような作戦で遂行していくような

もう少し冷酷な二人の壮絶な現代バトルものとして予想していましたが

実はこの作品では二人がめちゃくちゃ動揺していて

なんだ結構素直なんだなと思いました。

 

友人が言っていた頭脳バトル戦というのも名ばかりで

実際はコメディ化されているすごくシンプルな戦術ばかりなので

この作品の方向性としては王道のラブコメディが描きたいんだなと

1話を見て感じました。

 

ただこの作品がよくできているのは、その頭脳戦が

常に一回限りのエピソードとして語られるところであり、

そして個人的な要望として今後このエピソードが

積みあがっていった先でどのような展開になるのかの

期待値みたいなものが見えるところかなと思います。

 

この作品には、中にも外にも普通の恋愛がしたいが

素直にそれができないというテーマが組み込まれているように感じます。

 

であれば、最終的なゴールとして素直に告白するのか

それともまた違った方向で、話の積み重ねの中で

見せていくのかという予想が入ると思われます。

 

王道なラブコメディではあるものの、

将来どんな展開になるのかの可能性の中に

今までにない作品になるのではないかという期待感が

個人的に見出せるようなところがありました。

 

これは1話の内容ではなくこの作品の初期設定から読み取れる

テーマのようなものなので1話の細かいところをもう少し。

 

アニメ表現としてわかりやすいなと思ったのはやっぱり

背景やエフェクトで遊んでいるところかなと。

 

怒っているところで雷がなる。

落ち込んでいるところで背景が暗くなり黒い線だけが残る。

嬉しい時には徐々に明るくなるグラデーション的なエフェクトがかかる。

 

とてもシンプルな演出ですがキャラクターの内面を主に描いていく

コンセプトで話が進んでいく都合上、邪魔なものがなく

それぞれの思いや心情がわかりやすいなと思いました。

 

おそらく今後も似たような演出が続いていくんだと思われます。

日常ものには実はよくある演出なんですが、この作品においても

わかりやすいものになっているなと思いました。

 

藤原さんの関係性もとてもよかったです。

思い通りにいかない原因としてわかりやすいなと思いました。

 

あとは間の取り方がうまいなと思いました。

1,2秒、もしくはコンマ0.5秒とか

それくらいなんですが、躊躇したり恥ずかしがっていたりしているシーンで

セリフとセリフの間をしっかり開けて、かつその開け方の秒数も

それぞれの心情に合わせて細かく調整されているのかなと思いました。

 

ブコメ物をアニメにするにおいては、

この間が結構雑だったり、無駄に長かったりと

意外にもテーマがシンプルな分バランスが難しいものとして

考えているんですが、その間の使い方もわかりやすくていいなと思いました。

 

話の内容としては見ればわかるものだったので

特にこれと言って付け加えるところはないので

おそらく他の方が話すときにはかっこいい、かわいい

このシーンがよかったと言いやすいお話なのかなと思います。

 

今回の話で個人的に好きだったのはやっぱり最後の完を突き破って

恥ずかしがっているシーンでしょうか。

古典的ですがサイズ感も相成ってとてもいいシーンだなと思いました。